昨夜はAFC・U-23選手権(サッカーオリンピック予選)の決勝が行われました。日本の対戦相手は宿敵韓国。試合開始時間は日本時間で23時すぎでしたので後半開始直後に0-2となった段階で眠気が😴
サッカーで2点差は一番怖い点差だ。寝て起きたら逆転勝ちしているかも・・・フフフ、なんて夢を見つつ思い就寝・・・。
そして今朝は起きてから録画で後半0-2から続きを観戦しました・・・そしたら後半22分浅野拓磨が、その余韻冷めやらぬ1分後の後半23分矢島慎也が、「ゴーーーール!!!!」
あっという間に同点です!
勢いづく日本代表はその後後半36分にまたしても浅野拓磨が逆転ゴール!そのままついにアジア王者に登り詰めました😆⚽️
そういえば先日、木村和司さんが下記記事で「五輪代表は結果だけを求めているサッカーで内容が全くない。これでは将来のA代表に繋がらない」といったことをおっしゃっておりました。
「木村和司が申す「五輪代表に幻滅。日本サッカーは退化しとるのぉ」」
引用リンク先:web Sportiva
しかし今まで結果を出してこれなかったU-23世代が「リオオリンピック切符」と「アジア王者」の称号を手に入れました!
確かにこの若い世代では内容が伴わなければ将来A代表へと繋がるプレイヤーが出てこなくなってしまうかもしれません。しかし、若い世代では「結果を出すことで自信を得て飛躍的に成長する」こともあるのではないでしょうか。
幸いなことに、決勝の内容はお互いミスが少なく、パススピードの速いテンポで試合が進み試合内容としても見ていて面白いものであると感じました。
しかし、一番選手達がこの試合で得たものは内容ではなく「大事な試合での勝利」による「勝者たる揺るぎなき自信」であったと思います。
今まで世界に届かなかったとさんざん世間に言われてきたこの世代だからこそなおさら今回のアジアの頂点へ登り詰めた経歴は彼らの誇りとなり今後の活躍へのターニングポイントとなるかもしれません。
今大会で特に成長したのがGK櫛引政敏
私は清水エスパルスのサポーターですので、今回のU-23のメンバーではGK櫛引政敏選手が一番普段のリーグ戦からどんなプレーをしているのか目にしてきた選手です。
櫛引政敏選手は2013年に当時清水エスパルスに所属していた日本代表GK林彰洋選手とのポジション争いを繰り広げ、2014年からは林選手を鳥栖へ移籍させ櫛引選手を今後の軸とするというクラブの決断もあり、J1清水エスパルスの正ゴールキーパーの座を奪取しました。
清水は櫛引選手とは2013年から異例の「5年契約」を行い、長期的に成長を見守る戦略をとりました。2013年の林選手とレギュラーを奪い合うシーズンはどちらのGKが出ても遜色ない活躍で高いレベルでレギュラー争いをしていたと思います。
しかし林選手が鳥栖へ移籍してから、ポジションが櫛引選手に固定され以前のような集中力がなくなってきたように見えました。
翌2015年シーズンは、川崎フロンターレから移籍してきたGK杉山選手に正ゴールキーパーの座を明け渡すことになってしまい、清水エスパルス初のJ2降格と共に櫛引選手は鹿島アントラーズへのレンタル移籍となりました。今回のアジア予選はそんな状況のなかでの出場でした。
決勝でもそうでしたが、櫛引選手のDFへの積極的な声出し(指示)、高い集中力と生まれ持った身体能力で1試合に何本か繰り出すスーパーセーブ。それは2013年シーズンに清水で見せていた雄姿そのものでした。
彼には「自信と勇気」が成長に一番大事な要素に思えてなりません。その自信と勇気からくるメンタル状況でこそ「高い集中力によるビッグセーブ」が生み出されると思うのです。
ここ数年の清水のチーム状況は決していいものではなく、サポーターからの不満もスタジアムに充満していました。様々な重圧に思うようなプレーができなくなっていたのかもしれません。そして結果が出せず伸び伸びとプレーする精神的余裕がなくなってしまう悪循環に陥っていたのではないでしょうか。
結果を得て自信を得ることで急激に成長することがサッカーに限らずあると思います。今回世界への扉を堂々と開いたU-23の若き勇者達には、アジアで結果を出した自信を胸に、今後A代表、そして世界へ羽ばたく選手へと成長して欲しい。
今回のアジア制覇がその転機となったと言える日が来ることを楽しみにしたいと思います。
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